序説
働き方改革が2019年4月より施行されます。
大手広告代理店「電通」の社員の過労自殺を受けて、労働者側の職場環境を改善するために可決された法案だと世間一般では思われています。
しかしそれは表向きの話で、真相は他にあります。
世の中の大きな動きがある時は必ず裏(本当)の目的があります。
その裏の目的を知っているか、知らないかであなたの将来は大きく変わります。
ここでは、「働き方改革」から導き出される「将来の働き方」について私なりに分析し皆さんに共有をしていきます。
では、最後まで読んでくださいね。
日本人の仕事に対する満足度
あなたは、今の職場に満足していますか?
※出典:しらべえ
上記のグラフから分かる様に、全体で35.6%の人が今の仕事に満足と答えています。
これを多いととるか、少ないととるかは別にして、
50代、60代の定年間近の年代が満足度が高い反面、20代や一番業務パフォーマンスが高いと思われる40代の満足度が低いと言う事実は非常に興味深い数値です。
次に業種別に見てみると、
※出典:しらべえ
安定度、収入面で、親が子供に望む一番人気の公務員を抑えて一番満足度が高い職種は自営業でした。
これは正直意外でした。
しかし、この数値が世相を表しており、今後の日本における仕事観を示しているのではないでしょうか。
自営業と自由業に明確な違いはなく、なぜ数値に大きく差が出ているのかを私なりに分析してみました。
自営業は「飲食店」や「不動産」など店舗や事務所を構え、明確な目的をもって独立した人が多いと思います。
一方、自由業はと言うと「フリーター」や「アフィリエイター」など、どちらかと言うと明確な目的を持たずに「現状から抜け出したくて取り敢えず独立した」と言う人が多いと思われます。
すなわち、自由業では成功している人が少なく、アルバイトなど掛け持ちで収入を確保している人が多いのではないでしょうか、
なので満足度において両者に大きな乖離があると思われます。
これからの仕事観
仕事観も時代と主に変わっていきます。
今までは仕事は「生活の為」「家族の為」などお金を稼ぐ手段であり、辛くても「仕事だから仕方がない」と我慢して働いていたように思います。
しかし、若者の仕事観は変わってきています。
以下は、平成28年の新入社員に「働く目的」を調査したアンケートグラフです。
出典:産経新聞
「経済的豊かになる」、つまり「お金を稼ぐ」事や「自分の能力を試す」、つまり会社で自分のスキルや能力を高めたいと思う若者は減っています。
反対に、「楽しい生活をしたい」、つまり「仕事以外で生きがいを見つける」と言う生き方に変わって来ているのです。
一つの会社で一生勤め上げると言う、当たり前の仕事観は昔の話で、時代は大きく変わってきているのです。
あなたの事を本気で思っているドリームキラー
出典:教育主夫のFXトレード奮闘記
仕事を辞める、転職しようと思ったらまず誰に相談しますか?
多くの人は嫁、親友、親・兄弟などではないでしょうか、
彼らは一番、あなたの事を大切に思って、かつ真剣に考えてくれます。
しかし、得てして彼らは新たな環境に踏み出そうとするあなたを踏み止まらせようとします。
つまり、あなたの夢を壊すドリームキラーのなります。
よほど強い意志と決意がないと、殆どの人は変わる事を諦めてしまいます。
ですから、あなたは家庭や仕事などのしがらみがある人には相談しないで下さい。
あなたが目指す夢を成し遂げた人に相談して下さい。
人間不思議なもので、一時辞めたいと強く思っても、時間が経てば、「まあ、いいか、何とかこのまま続けられるかも」と熱が冷める事はよくあります。
そして、また何かのきっかけで「辞めたい感情」が湧き出て来たりもします。
最後はあなたが決断して下さい。
本当の働き方改革
出典:BizHint(ビズヒント)
政府が推し進める「働き方改革」の真の目的は被雇用者の労働環境を改善するためのモノではありません。
そこには少子高齢化、年金問題、財政問題と深く関係しています。
政府は構造的に既に破綻している年金問題を国民には気づかせずに何とか解決したいと考えています。
その為には、「保険料の値上げ」あるいは「年金受給時期の繰り下げ」を行わなくてはなりません。
すなわち、我々はこの先70歳になっても働き続けなくてはいけなくなるでしょう。
アベノミクスが掲げる「ニッポン一億総活躍プラン」とは「老いぼれても年金に頼らず自分で稼いで何とかしろ!と言うプラン」なのです。
政府が打ち出す改革をテレビで流れる情報だけで判断し、鵜呑みにしてしまうと悲惨な老後が待ち受けています。
つまりは、副業でも何でも良いので複数の収入元を持っておく事が大切なのです。
これからは会社に所属して給与を得る必用性は無くなります。
会社側は人を雇用する事を「リスク」と捉え始めています。
もちろん、優秀な人材を若いうちから教育して、収益を増加させる事は会社にとっては理想の形です。
しかし、その様な生え抜きの人材でも、いつ会社を辞めるか分かりません。
企業にとっては正社員より派遣社員の方が採用しやすいのです。
近い将来、正社員はほんの僅かになって、殆どが個人事業主となって、自分の労働力とそれを必要とする企業との契約で成り立つ雇用スタイルになると思います。
すると、個人はどうすれば良いかと言うと、自分のスキルや知識を磨き、それを企業にアピールする必要が出てきます。
それが出来ない人は、最低限の生活保障金(ベーシックインカム)を受け取って、贅沢をせずにひっそりと生活をするしか選択肢がないのです。
まとめ
現在の仕事に対する満足度は定年まじかの熟年層は高く、20代から40代の若い世代は低いと言う統計がでています。
この結果はこれから日本を背負って立つ若い世代の「働く目的」が変わってきていると言う点で非常に興味深く、そして悲しい結果です。
特に40代のサラリーマンが仕事に不満を抱えていると言う事が分かります。
昔は仕事でお金を稼いでマイホームを建てて、一つの会社で定年まで働き、後は年金で悠々自適、と言う青写真で出来上がっていました。
しかし、少子高齢化や経済成長の限界と共に以前の様な終身雇用制は見事に崩壊しました。
そんな、不安定な時代で将来の自分の進むべき道は自分で決断しなければいけません。
あなたの事を真剣に考える肉親・友人のほとんどがあなたの夢を壊す「ドリームキラー」となり得ます。
テレビで流れている上辺だけの情報を信じてはいけません。
「働き方改革」の本当の目的を見抜いて、先手、先手で行動を起こす事です。
会社以外で収入減を作る事がこれから賢く生きていくためには不可欠です。
編集後記
私は丁度、団塊世代ジュニアと呼ばれる世代で、就職時期は「就職氷河期」と呼ばれていました。
10社面接して1社内定がもらえるたら「御の字」という様な時代でした。
今、就職活動している学生たちには想像できないでしょう。
しかし、そんな時代を経験したからこそ、当時から会社に依存して生きていく事に違和感を感じ、「将来は自分で何とかしなくてはいけない」と思うようになったのだと思います。
早くから投資の勉強を始め、実践をしてきました。
今あなたが所属している会社が10年後残っている保障は何処にもありません。
50代後半で収入を絶たれたらどうでしょう?
まだ「10年以上も家のローンが残っているのにどうしよう!」などの声が聞こえて来そうです。
私自身、40代後半ですが、まだ投資を始めるのに遅くはありません。
しかし、早く行動するに越したことはありません。
誰からも命令されず、自分で稼ぐ術を手に入れて老後を豊かに生きようではありませんか。
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