※出典:後継社長のための自律型組織の作り方 指示ゼロ経営
序説
様々な商品が段々と値上がりしていっています。
アイスクリーム、乳製品、カップラーメン、コーラ飲料などなど、徐々にですが我々一般庶民の首を真綿で締める様に「それ」は近づいています。
「それ」とは「インフレ」です。
「インフレ」とは物価が上昇し続ける現象で、経済状態が良い時に発生します。
具体的には、給料が上がるので、モノがよく売れ、企業の事業業績が上昇し、さらに従業員の給与も上がるなど好循環をもたらすと言われています。
長いデフレから脱却し、ゆっくりとですがインフレへと進みつつある日本の経済ですが、
これからは一体誰が「勝ち組」となり、誰が「負け組」になるのでしょうか?
今の日本の現状をテレビで流れて来るウソだらけの情報ではなく、真実に基づいて検証してみたいと思います。
では、最後まで読んでくださいね
インフレの仕組み
※出典:幻冬舎GOLDONLINE
インフレを分かりやすく表現するために以下の例をあげてみます。
・1968年の大卒の初任給は3万600円に対し、2018年では21万4千円、約7倍くらいになっています。
・タバコ(セブンスター)は1969年の発売当時100円、2019年現在は500円、約5倍です。
・不二家カントリーマアム(大袋)定価323円の内容量は2005年当時30枚(1枚11g)に対し2019年現在は20枚(1枚10.5g) 実質約40%の値上げです。
上記それぞれ、給料が増えたり、商品価格が上がったり、また商品の内容量が減ったりした実際の例ですが、全て「インフレ」現象と判断して良いと思います。
本来、市場でのありとあらゆる商品の価格は「需要」と「供給」で決まります。
モノを売りたいと思う人(供給)が買いたいと思う人(需要)より多ければ価格は下がります。
なぜって、売りたいと思う人(供給)側がたくさんいる状態なので競争しないと売れないですよね、なので価格を下げてでもモノを売ろうとします。
これが所謂「デフレ」です。
長らく、日本はこのデフレに苦しめられて来ました。
そのもっと昔、日本ではずっとインフレが続いていました。
戦後からバブル崩壊までの約40年間、高度経済成長期、オイルショック、バブル景気へと、ずっと「インフレ」を続けて来ました。
前述しましたが、経済が成長している段階では基本、インフレになります。
仕組みとしては、所得が上がり続けていく中で当然国民の消費意欲は高まっていきます。
すると、「需要」が増えていきます。
「供給」より「需要」が多くなれば、価格は上がります。
なぜって、さっきの逆で、モノを買いたい人(需要)が増えれば、売りたい人(供給)は無理をして価格を下げなくても自然と売れますからね。
以上が通常の市場の原理で、少し前の日本は供給が需要を大きく上回ってしまい、デフレスパイラルに陥っていました。
今の日本は未知の領域
これまで日本政府と日銀はデフレ対策として、「金融緩和(国債発行)」や「最低賃金の引き上げ」等をやってきました。
しかし、今の日本経済を見てみると、お金をバラ撒き給料を上げたとしても、すぐに消費に繋がるかと言えば、そう簡単ではありません。
まず、人口減少により絶対的な需要は減る一方になります。
さらに、年金破綻の恐れなど将来的な不安や勤め先でのより好待遇を求めて、優秀な人材はどんどん海外に移り住んでしまいます。
さらに、人々はモノを所有したり消費する事で満足感を得るマインドから、人に認められたい、社会に貢献したいと言う精神的な満足感を求めるマインドへと変わりつつあります。
日本がこれから「インフレ」に向かうのは間違いなと思いますが、
今の日本はこれまで先進国が経験した事の無い「少子高齢化」「人材不足」と「国民の意識の変化」により未知の領域へと突入して行こうとしているのです。
もはや教科書に書いてある通りの知識を覚え、一般常識的な考え方で日本の未来を予想して対策を練っても、ほとんど無駄と言わざるを得ません。
これからの日本経済を予想する
※出典:ガラパイア
一説には、日本は何と言われようとロボット、AI技術においてやはり世界一の技術を持ち、これからのハイテク産業を引っ張っていくとも言われています。
確かに、日本の技術は素晴らしく、イノベーション(新たな製品やサービスを生み出す事)や優秀な人材は今でも続々と誕生しています。
仮にこのまま技術革新が進み、企業の収益は上がり続け、日本の経済が発展していくと予測したとします。
すると企業を運営している経営陣や幹部、あるいは株主は莫大な収益を得る事となります。
しかし、それ以外の一般従業員はどうでしょうか?
一般的に新しいアイデアやコンセプトを生み出すクリエイティブな職業や、交渉、説得、サービス志向が求められる職種はAIやロボットとの代替が難しく、これからも企業から必要とされます。
反対にデータ分析や秩序的、体系的操作が求められる(答えがあって、それに向かって論理的に物事を進める事が出来る)職業においてはほぼ全てAIやロボットにとって代わります。
それこそ工場の生産ライン、物流倉庫での仕分け作業、あるいはドライバー全てはそれに当てはまります。
さらには一般事務、経理などもAIに代替される可能性が高いです。
「勝ち組」になる為にはどうすればいいのか
一つの会社から日本円で給料をもらい、銀行預金しか持たないと言う人ははっきり言って「負け組」決定です。
今すぐマインドを切り替えてください。
まず、少しでも早く一つの会社に収入の全てを依存している状況から脱却して下さい。
それと、現在は価値観が多様化していると言う事を認識して下さい。
一つの会社に収入の全てを依存しているリスクについては、もうこのサイトに訪問して読んでいる読者なら理解していると思います。
その為に今の内から副業を行い、何があっても収入が途切れる事の無いようにリスクヘッジ(危険予測)をしておく事が重要です。
価値観の多様化とは、つまりビジネスの方法も多様化していると言う事です。
何も、一般企業の様にモノを作って売る、あるいはモノを仕入れて売ると言う発想ではなくて、あなたが発信する情報やノウハウが、やり方によってはビジネスになると言う事です。
情報商材と言うと、何か胡散臭いイメージもありますが、要は誰かがそれに「価値がある」と判断すれば、そこにビジネスは成立します。
要は商品であれ、情報であれ、ノウハウであれ、とにかく人の為を思って情報を発信していく事です。
後はそこからビジネスに繋がる方法を学べばいいのです。
それとインフレに備えて株やFXなどで資金を増やしていくのも方法です。
ただ、「誰でも簡単に月100万円稼げます!」などの詐欺まがいのオファーには引っかからないで下さいね。
稼ぐようになるには、それなりの対価(お金か、時間か、努力か)を払うのは当然です。
まとめ
日本は「デフレ」から脱却するために政府が「金融緩和」や「賃金の底上げ」など対策を打ってきました。
そして徐々にですが「インフレ」へと舵を切り始めました。
しかし、今のインフレは以前の日本が経験した様な好景気に伴って発生する「インフレ」とは違います。
今の日本は、これまでの経験・原則から判断できない新たなフェーズ(局面)に入って来ていると言えます。
この先、クリエイティブな思考ができるビジネスパーソンと作られたレールの上を歩く事しかできない一般労働者とは天と地ほどの経済的格差が生まれます。
「勝ち組」に入りたいと思う人はまず、一つの会社に縛られず、多様な価値観を身に着ける事が大事になります。
インフレに向かう状況の中で銀行預金しかない事は大変なリスクです。
株やFXでも良いので何か投資を始めましょう。
http://www.tradersshop.com/bin/mainfrm?a=17281
編集後記
世の中の流れを見ても、副業を認める会社が増えてきたり、株を始めるにしても「ミニ株」など数万円の少額でも始める動きが活発化しています。
それでも日本人の昔からのと習性と言うか国民性と言うか、いい大学に入って大企業に就職する事が人生の目的であるかの様な風潮はまだ残っています。
それと、皆と一緒に行動してたら安心、「寄らば大樹の陰」的な思考も健在です。
裏を返せばチャンスと言えます。
多くが気づいていない今の内から行動していれば、この先多くの負け組に入らずに経済的にも精神的にも豊かに生きれるかもしれません。
まずは行動です。
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