序説
あなたは年金や健康保険料を払っていると思います、または何かしらの生命保険料も払っていると思います。
何のために払っているんですか?
「老後のため」
「病気やケガをしたときのため」
「自分が死んだ時の家族のため」
など、いろいろと理由はあるでしょうが
ここでは年金や保険の真実を知って、無駄な支出を減らし、賢く生きるマインドを伝授いたします。
では、最後まで読んでくださいね。
保険ってギャンブル?
※出典:FPウェブシェフ
まず、「宝くじ」っで国が認めた、いわゆる公営ギャンブルですよね
「宝くじ」の仕組みってご存知ですか?
まず、胴元である地方自治体(全国の都道府県)が宝くじを販売して金を集めます。
そしてテラ銭(取分)を抜いて、残ったお金で宝くじを買った人に払い戻します。
※宝くじの胴元のテラ銭は約50%、ちなみに競輪・競馬で約25%です
それでは健康保険や生命保険はどうでしょうか?
それらをギャンブルと定義できるかは別として、お金を払って得る目的が違うだけで、仕組み殆ど宝くじと同じです。
つまり目的が
ギャンブルは「金儲け」
保険は「リスク回避」
となります。
病気や事故を意図的に引き起こす人はいないので、「保険で当たる(病気や事故に遭う)事」と「ギャンブルで勝つ事」は確率の問題と言う事になります。
しかし、ギャンブルで勝つためにテクニックがあるように、保険で勝つ(得をする)ためのテクニックがあります。
まずあなたが払っている保険料の仕組みを考えてみます。
まず、保険料は「純保険料」と「付加保険料」に分けられます。
「純保険料」・・・保険金の支払い原資、あるいは保険会社の利益に充てられる
「付加保険料」・・・保険会社の運営・維持費、従業員の給料原資に充てられる、いわゆる「保険のおばちゃん」の給料も含まれる。
さらに「純保険料」の中には「保険会社の保険料」も含まれています。
つまり、震災など予期せぬ事態が起こり、莫大な払い戻しが必要となった時の為の保険です。
※出典:FPウェブシェフ
つまり、上図でも分かるように平均的な人の話をすると、結局自分が払った保険料額の半分くらいしか返ってこないと言う事になります。
しかし、生命保険の損得は単純に返ってきた額で決められるものではありません。
そもそもの目的は不慮の事故や将来大病を患って多額のお金が必要になった時の為の保険です。
事故を起こして、「やった!払った保険料を取り戻したぞ!」と喜ぶ人はいないでしょうし、
生涯、健康で事故にも遭わず保険金を受け取らなかったとしても「払った保険料を返せ!」と怒る人もいないと思います。
つまり、保険ビジネスとは確率論と人間の心理を利用した、絶対に損をしない、最強のビジネスなのです。
それを考えると、今払っている保険料を半分に減らし、減らした半分を別の積み立て商品(インフレに対応した商品)に投資した方が賢明です。
年金の真実
※出典:香港保険の買い方相談室
上記の生命保険の理屈を理解していれば、年金の真実が分かります。
例えば「俺は年金保険料を定年までトータル3,000万円払い込んだのだから、死ぬまでにトータル3,000万円以上の年金をもらわないと損だ!」
と言っている人がいますが、そもそも年金の捉え方が間違っています。
先程の生命保険と同じ理屈で考えれば、年金保険料(掛け金)は胴元である日本年金機構(旧社会保険庁)が管理、運営しています。
テラ銭比率は不明ですが、保険料から当然独立行政法人である日本年金機構の維持・運営費が取られます。
日本年金機構職員の給料が実際何処から捻出されているのか? 詳しい記述は見当たりませんが、あなたが払っている保険料から払われている可能性は高いです。
例えば、戸別訪問をして保険料の徴収をする臨時職員の給料や、民間業者への委託費なども「テラ銭」として抜かれます。
以前は、保険料で多くの保養施設(グリーンピア)が建てられたり、住宅融資の財源にも使われてきました。
国民から徴収した保険料から「テラ銭」を差し引き、残った金額で年金受給者たちに分配されるわけです。
健康保険や生命保険の場合は人が事故に遭う、或いは病気になる確率を過去の統計や医学的見地からはじき出し保険料や保険金が算出されます。
すなわち、持病等がある人は保険金を受け取る確率は高くなるので保険料も高くなります。
また、多額の保険金が必要とされる地震保険などは高額な保険料となります。
それでも震災や自然災害など予期せぬ事故により多額の保険金が必要になった時は保険会社の存続が危ぶまれる時もあります。
※そのような時の為の保険会社の保険(再保険)という仕組みがあります。
翻って年金の場合、「人が何歳まで生きるか」、あるいは「働けるか」を同じく過去の統計や医学的見地から計算されています。
しかし現在、当初想定していなかった「長生き」と「少子化」のダブルリスクが同時に圧し掛かってきて、年金システムが破綻寸前となっているのです。
しかし、これは理屈的には単純な話で、破綻を回避するための解決方法は2つしかありません。
1、高齢者が受け取れる年金を減らす、(これは毎月の受け取る金額を減らす方法と受け取れる年齢を引き上げる方法の2通りの意味があります)
2、財源となる労働者が支払う年金保険料を増やす(同じくこれは毎月の支払う保険料を増やす方法と支払い続ける年齢を引き上げる方法の2通りの意味があります)
以上の2つになります。
恐らく、上記2つの方法は必ず実行されていくでしょう。
働き方改革がより進み、恐らく近い将来、「定年制の廃止」と同時に「解雇の合法化」が予想されます。(労使両方の観点から見て一方だけ認めるのには無理があります)
早々に会社を辞めて、年金を60歳から受け取れる選択肢もありますが、そうすると生涯受け取れる年金額は少なくなりますし、もちろん毎月の受け取れる金額も少なくなります。
事故や病気で思わぬ医療費が必要になった時などは、たちまち生活に困窮してしまいます。
あなたの選択肢は3つしかありません。
まとめ(あなたの選択肢)
1、能力があって再就職の道がある人は、70歳あるいは75歳の年金が出来るだけたくさんもらえる時期まで働いて下さい。死ぬまで悠々自適に暮らせます。
2、能力がない人は、今からでも自分で稼ぐ方法をマスターして下さい。
そもそも年金なんかあてしないで、お金に働かせて自由気ままに生きていく方法を見つけましょう。
3、そのどちらも選択できない人は残念ながら、生活保護を受けながら下流老人と呼ばれ、病気とお金に常に怯えながら送る生活を余儀なくされるでしょう。
メディアは本当の事は言いません、しかしこれが今の日本の現実です。
編集後記
私は一時期、「どうせ満額もらえないなら、年金など払わず資産運用して、年数%の利回りでも増えていった方が得じゃないか!」と思っていました。
しかし、日本を経済大国にのし上げたのは、今の年金受給者たち、いわゆる「団塊の出代」の人たちが戦後の高度成長期を猛烈に働き続けた結果なのです。
であるならば、「今払っている年金は過去に遡っての投資である」
「結果それが巡り巡って将来の自分にも返って来る」
さらには「未来の子供たちの投資にも繋がる」と考えるようにしたのです。
その為にも、自分で稼ぐ力を身に付け、少しでも社会に貢献出来たらと思っています。
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