序説
よく株で勝つ方法はありますか?
とかサラリーマンでも株で儲かりますか?
とか聞かれます。
答えとしては「方法はある」だろうし、「サラリーマンでも儲かる事はある」としか言えません。
しかし、「どのような方法で?」と問われれば、
答えは一つではありません。
同じく「サラリーマンでも株で儲かる方法」は?
それも人それぞれやり方が違いますし、狙う「儲け幅」も違うので一概には言えません。
ただ闇雲にトレードを行っても絶対に勝てません!
本当に勝てません!
たまたま勝てたとしても、いつかは大負けします。
これだけは断言できます。
大事なのは「実践」と「検証」です。
ここでは、サラリーマンが副業で資産を増やせる手法について解説していきます。
株式トレード勝つには「仮説」→「実践」→「検証」→「改善」この繰り返しです。
それでは具体的に解説をしていきます、最後まで読んでくださいね
※なお、ここではサラリーマンが仕事から帰って夜の30分くらいで作業ができ、一発逆転の大儲けするような話ではなく、着実に資産を増やしていく手法にフォーカスをしております。
※出典:セレブちゃん
取引手法について
まず、取引手法は「信用取引」を行って下さい。
「信用取引」の詳しい説明は株の信用取引でデイトレードを行うのであれば岩井コスモ証券がお薦めの理由をご覧ください。
理由は「買い」と「売り」ポジションを巧みに調整する必要があるからです。
※現物取引では「売り」ポジションは持てません。
信用取引を「怖い」と考える人はもともと株式トレードには向いていません。
株式トレードで本当に怖いのは含み損が膨らみ、次の手を打つための「現金」が無くなってしまう事です。
そうなれば、もはやできる事は2つに限定されます。
1、大きく損失を出して決済(現金化)してしまう
2、そのままズルズル含み損を膨らませながら精神的に消耗し続ける
そうなれば、いずれは株式市場から撤退してしまう事は必然です。
「信用取引」では自分の持ち金の約3倍の金額の取引ができます。
しかし、一気に3倍の満額取引をするのではなく、徐々に資金を投入して行くのコツです。
狙う銘柄は
狙う銘柄については非常に重要です。
狙う銘柄で取引手法が決定すると言っても過言ではありません。
ただ、どの様な手法を取るにしても「出来高」は注視して下さい。
「出来高」が少ないと売りたい時に売れなかったりする事があるからです。
最低でも出来高5万株以上を狙いたいとこです。
あと値動きの激しい銘柄を選びます。
なぜなら、これは長期保有の配当狙いの手法ではなく、2~3日で少しづつ利益を取っていく手法だからです。
値動きの少ない銘柄を選んでしまうと決済されないままズルズルと含み損が膨らんでしまう恐れがあります。
最初のポジションの取り方と翌日の対応
狙う銘柄が決まったら予約注文を行います。
その場合「買い」と「売り」のポジションを同数量「成行」で注文をします。
以下の永倉オリジナル、スイングトレード記録表を元に解説します。
これは証券番号6947、株式会社図研の実際のトレード記録表です。
7月31日に「成行」で予約注文を出して、8月1日の引け後の表になります。
・「買い」と「売り」を100株づつ「成行」注文だったので、2個とも決済は履行されてます。
「建て単価」は共に「始値」の1,857円になります。
・株価は前日と比較して54円下げています。
・当たり前ですが、「利益」も「損失」も同金額ですので現状損も得もしていません。
では、8月1日に仕事から帰ってあなたがやる作業を解説します。
1、「買い玉」には終値1,819円から30円上がったら売る様に「指値」注文を出します。
具体的には1,849円の「指値売り」注文です。
※なぜ30円か?この表では分かりませんが、過去数か月の株価のボラティリティ(前日終値からの高値および安値の値幅)が平均して30円くらいだからです。
これは銘柄別、あるいはその時の平均ボラティリティのよってご自身の判断で設定して下さい。
2、同時に「売り玉」には終値から30円下がったら買うように「指値」注文を出します。
具体的には1,789円の「指値買い」注文です。
3、さらに、新たに「買い」と「売り」を各100株「成行」で注文を出します。
3日目の結果検証および対応
上図は最初に注文を出してから3日目のトレード記録表です。
ここで注目して頂きたいのが、図表の「前終→高」(前日の終値から当日最高値の値幅)と「前終→安」(前日終値から当日最安値の値幅)です。
前日の予約注文では終値から30円上がったら売り、30円下がったら買いと言う注文を出しています。
なので結果は
・本日の「最安値」が前日終値より31円下げています。
なので1,789円で「売り玉」の「買い」決済が履行されています(赤く塗りつぶした部分)
したがってまずは6,800円の利益が確定します。
・同時に保有株式の収支としては-6,200円の含み損を抱えていると言う事になり
トータル収支としては600円の利益になります。
どうですか、ここまでは理解して頂けましたか?
では対応として、明日の予約注文を出します。
前日と同じように30円下がったら買い、30円上がったら売りの「指値注文」を出します。
具体的には、8/1の「買い玉」に1,825円の「売り指値」注文を出し
8/2の「売り玉」に1,765円の「買い指値」注文を出します
4日目の結果検証および対応
株価は上下に大きく動きました。
「前終→高」は41円、「前終→安」は-30円となりました。
なので、8/1の「買い玉」は1,825円で売られ、3,200円の損失確定、
8/2の「売り玉」は1,765円で買われ3,300円の利益確定となりました。
なので、「決済収支」でプラス100円、保有株式収支でプラス800円、トータル収支で7,700円の利益となりました。
ここで重要なのは、この日株価が上下で大きく動き「売り」「買い」も両方決済出来た事です。
「買い玉」は前日と比較してマイナス6,200円からマイナス3,200円と3,000円損失を減らせたました。
同じく「売り玉」はプラス300円からプラス3,300円と3,000円利益が増えた事が分かります。
そしてこの日の夜、あなたがする事は
1、「買い玉」2玉に対して売り注文を出します。
古い玉、8/2の「買い玉」に対し終値の30円プラスの1,836円で「指値売り」注文、
続いて、8/5の「買い玉」に対しては60円プラスの1,866円で「指値売り」注文、
2、さらに8/5の売り玉に対して30円マイナスの1,776円で「指値買い」注文をだします。
ポイントは持っている玉(ぎょく)全てに注文を入れる事、それと古い玉から順に利益幅を上げて注文価格を設定する事です。
3、そして新たに新規で「買い」と「売り」の成り行き注文を出します。
5日目の結果検証および対応
株価はさらに大きく上下しました。
「前終→高」は114円、「前終→安」は-76円となりました。
なので8/2の「買い玉」は1,836円で売られ、3,800円の利益、
8/5の「買い玉」は1,866円で売られ9,800円の利益、
同じく8/5の「売り玉」は1,776円で買われて-800円の損失、
従って本日の決済収支は12,800円の利益となります。
保有株収支は0円、これまでの決済収支を合わせたトータル収支は19,700円になりました。
そして今夜あなたが行う作業はいつもと同じです。
1、持っている建て玉、全てに注文をだします。
30円づつ段階的に決済金額を調整します。
2、新たに、「買い」と「売り」の注文をだします。
6日目の結果検証
「前終→高」は72円ですが、「前終→安」は-11円となりました。
この日の特徴は株価は「ザラバ」で大きく上げましたが、下げは低かったと言う事です。
なので、8/6の「買い玉」が1,844円で売れただけに留まりました。
決済収支は9,800円の利益、しかし保有株収支は-8,500円となってしまいました。
しかし、トータル収支は20,900円と資産を増やしています。
いかがですか?
つまり、株価は上げようが、下げようが関係なく利益を出せると言う事です。
こんなに上手く行くはずがないと思われた方もいると思いますが、これは紛れもなくリアルなトレード記録です。
まとめ
サラリーマンが株のスイングトレード勝つための方法は幾つか存在します。
まず、次の条件を理解して下さい
1、最低でも50万円の現金が必要です。
信用取引を行いますが、50万円の資金で約150万円までの取引ができます。
2、狙う銘柄は出来高5万株以上で、並べく上下大きく動く銘柄を選んでください。
上図は実際に私がトレードした証券番号6947図研のチャートです。
7月中旬から8月中旬にかけて株価は上下し非常に利益を取りやすい動きです。
特徴はローソクのヒゲが上下に大きく伸びているチャートがベストです。
逆に5月中旬から6月終わりにかけてのかけての動きはあまり上下には動かず、ダラダラと上げてる事が分かります。
この期間に今回の手法で取引を行うとかなり危険な事になります。
3、注文を出す時の終値からの値幅の設定については、株価のボラティリティ(終値からの高値、安値の幅)の最近の平均値を参考にして下さい。
4、保有する建玉は5個くらいで留めておいてください
あまり多く保有すると、注文するときに訳が分からなくなり管理ができなくなります。
5、株価の動きが鈍くなり始めたら直ぐに持ち株を損切りして、損失を確定して下さい。
ダラダラと動きが鈍く、一方的に上げたり、または下げたりしてきたら、大きく含み損を抱える恐れがあります。
編集後記
上記の話は実際に私が体験したリアルなトレード記録です。
ここでの取引はファンダメンタル分析は殆ど無視し、
「株価が明日上がるか、下がるかは誰にも分からない」
と言う事を前提にしています。
肝に銘じておかなければならない事は株価はいつも同じ動きをする事は無いと言う事です。
注意点は
1、値動きの小さい銘柄のトレードには向いていません
2、株価が大きく、上がるか、下がるか、一方方向に動き出したら大きく損失を出す可能性があります。
実際、上記のトレード手法で急に株価の動きが鈍くなりダラダラと株価が下がり始めた事がありました。
すると「売り玉」の「買い」決済しかできなくなって「買い玉」が決済されないまま、含み損だけがドンドン膨らんでいくと言う、思い出すのもつらい経験もしました。
まずは銘柄選びが重要ですのでじっくり選んでトライしてみて下さいね!
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