あなたかが今、働いている会社は誰のものですか?
抽象的な質問で恐縮なのですが、
そんなことを考えたことはありませんか?
「そんな事どうだっていい、誰のものだって自分には関係ないよ」と聞こえてきそうですが、
敢て言わせていただきます。
物事は真理を突き詰めて、追求し、そして考える、そこから色々な発見が出来、新たな発想・行動がとれるのだと。
❑会社は誰のもか
まず会社とは
1、株主のもの
2、従業員のもの
3、顧客のもの
4、社会全体のもの
以上の項目が一般的に挙げられると思います。
ここでもし、あなたが答えを考え、少しでも悩んでいるとしたら、
あなたは世間に洗脳されやすく、騙されやすいタイプかもしれませんね、
ハッキリ申し上げます。
会社(株式会社)は株主のものです。
❑従業員のボーナス、福利厚生も株主のため
「従業員のために福利厚生を充実させました」
「お客様は神様です」
「顧客満足度重視」
「従業員は家族の様なもの」
等々、世間では企業のイメージアップに色々とキャッチコピーを謳っています。
しかし、それらは「綺麗事」です。
全ては会社の利益のためであり、すなわち株主への配当の為と言うことになります。
もちろん、会社の利益が上がれば従業員にはボーナスが支給されますし、顧客には利益還元SALEなど銘打ってイベントが実施されます。
これにも理由があります。
もちろん優秀な従業員を他の同業他社に取られない様にと言う経営者の意向もありますが、
会社は利益に応じて法人税を払わないといけません。
つまり、会社は税金を払うくらいなら従業員にボーナスを払って経費に使った方が「得である」と考えるのです。
さらに言うと、中小企業であれば株主は社長やその親族というパターンが多いですよね。
その場合、社長は自らの報酬を「給与」として受け取るよりも株主「配当]として報酬を受け取った方が税金面で優遇されます。
その為にはもちろん利益を出さないといけません。
税金を払う事で社会的ステータスを上げたいと考える奇特な経営者もいますが・・・
つまりは従業員の為に考えられている訳ではなく、全てはいかに会社の利益を上げ会社を存続し株主に還元できるかを考えて運営されているのです。
❑会社は株主の物と感じた私の実体験
資本主義社会においては、サラリーマンは株主の利益のために働いている事を認識しないといけません。
何かそう言われたら夢も希望も無いなと思われるかもしれませんが、
会社の事業が傾きだした時、あるいは従業員であるあなたが個人的に窮地に陥った特にその本質は見え出します。
数社転職をしている私は幾度となくその実態を体験してきました。
(例1)
会社が好調で利益を上げ続けている時、月に100万円もの給料をもらっている人がいました。しかし不況の煽りで事業が傾きだした途端にリストラにあいました。
(例2)
本人が病にかかって入院しなければならなくなった時、最初は献身的な言葉をかけてもらい、キッチリと給料を振り込んでくれましたし、職場復帰も約束してくれていました。
しかし思いのほか病が重く、入院が長期に渡ると分かった瞬間、辞めさせられる方向に持っていかれました。
※入院中の給料は本人が毎月払っている社会保険料から出ています。
(例3)
本人の親が認知症にかかり介護が必用となった時、辞めざるを得ない様な圧力をかけられました。
これらは、すべて私の周りで起こった実話です。
しかし、これは何も社長や経営者の責任と言う訳ではありません。
資本主義社会である以上仕方のないことなのです。
❑私たちの向かう方向性
賢明な読者の皆様ならもう気付いていると思います。
一つの会社(収入)に依存して生きる事が如何に危険であるかと言う事を。
私たち弱者である一般庶民はこの資本主義社会の仕組みを変える事は出来ません。
ならば、この枠組みの中で如何に強かに生きて行くかを考えるしかありません。
そのために世の中の真実を知り、よく考え,そして行動を起こして行かなくてはならないのです。
何も「今の会社をすぐに辞めましょう」と言っているのではないのです。
如何に投資が大事か、自分で稼ぐスキルを身に着ける事が大事かを理解して頂きたいのです。
これからあなた自身やあなたの大切な人をどう守るか、どの様に行動するかはあなた次第なのです。