序説
※ この記事は2019年に書いたものを、2026年10月に全面的に見直しました。
2019年、金融庁の報告書をきっかけに「老後資金は年金以外に2,000万円必要」という話が大きな話題になりました。でも、本当に必要な金額は、その人の暮らし方や価値観によって変わります。60代になっても元気に働ければ、まとまったお金がなくても暮らしていけます。
結論から言うと、老後にお金で苦労しない人は、現役時代にたくさん稼いだ人とは限りません。お金と向き合い、賢く使い、自分を育て続けている人です。そして、その違いは普段の小さな習慣に表れます。
この記事では、老後にお金で苦労しない人が普段やっている5つの習慣と、今日から真似できる具体的な行動をお話しします。老後資金がいくら必要かや、40代からの準備については「40代で貯金ゼロでも老後資金は間に合う?いくら必要かと今からできる5つのこと」で詳しく書いています。
それでは最後まで読んでくださいね。
習慣1:自分の暮らしを「一歩引いて」見る
毎日やりたくない仕事に追われ、「生活するだけで精いっぱい」。そんな毎日を送っている人は少なくありません。
老後にお金で苦労しない人は、どんなに忙しくても自分のための時間を大切にし、世の中の出来事や自分の暮らしを、一歩引いて客観的に見ています。ニュースの情報をうのみにせず、自分の置かれている状況を把握し、将来に向けて少しずつ行動する。不安に振り回されるのではなく、はっきりした目標を持って、コツコツ続けています。
ここからは、事実ではなく、私の見方です。日本では、いまだに「仕事は汗水流して働くもの。辛いのは当たり前。楽をして稼ぐなんて、詐欺師くらいだ」という考えが、根底にあります。しかし、老後にお金で苦労しない人は、それはお金持ちが、貧乏人を黙って働かせるための方便だと、知っています。私は、そう見ています。
戦後の日本人は、GHQによる「3S政策」(Screen=映画、Sport=スポーツ観戦、Sex=性産業で、大衆の関心を政治に向けさせないようにする政策)で、まんまとはめられてきた。そんな主張があります。確かな証拠がある話ではありませんが、私は、そうした面があったと見ています。
今日からできること:月に一度、30分だけ「家計と将来」を考える時間を予定に入れる。
習慣2:お金の話から逃げない
お金の話をする、といっても、いくら稼いだかを自慢することではありません。何のために働き、何のためにお金を使うのか、自分なりの考えを持っているということです。
例えば、給与明細を見て、税金や社会保険料がいくら引かれているかを意識したことはありますか? お金で苦労しない人は、自分が稼いだお金から何がいくら引かれているのか、それが何に使われているのかを気にかけます。
株でも同じです。勝っているときは毎日のように口座の残高を確認するのに、負けが込むと見るのも嫌になり、気がつけば塩漬け株を抱えている。これは、お金で苦労する人によくある姿です(「損切りできないのはなぜ?心理の正体と株の損切りルールの決め方」)。
今日からできること:給与明細の「額面」と「手取り」の差を確認する。家計簿をつけるなら、まずは固定費(毎月必ず出ていくお金)だけでも書き出す。
習慣3:本を買って読む(自分に投資する)
本を買って読むことは、言わば「投資」です。知識や教養は、将来、何倍ものリターンをもたらしてくれます。これは私が考える、一番大事で効果のある投資です。
知識や教養のある人のまわりには、同じように学び続ける人が集まってきます。お互いに高め合い、仕事で協力し合うこともあるでしょう。
会社に雇われて働いてきた人にとって、自分でお金を稼ぐことは、とても高い壁に見えるものです。その理由は、稼ぐ方法を知らない、経験がない、身近にそういう人がいない、ということに尽きます。だからこそ、本を読んで知識を身につけ、自分の環境を少しずつ変えていくことが大切なのです。
逆に、無教養で粗野な人のもとには、同じような人が集まり、芸能人のゴシップや、薄っぺらい話題で盛り上がり、一時的な快楽を楽しむ。これも、私の見方です。
お金で苦労しない人は、「お金を稼ぐことなんて、実に簡単なことだ」と豪語します。私は、そう言い切る人が、実際にいると見ています(ただし、誰にとっても簡単だという意味ではありません)。
今日からできること:お金や仕事に関する本を、月に1冊読む。読んだら、ひとつだけでも実行してみる。
習慣4:食べるものに気を使う
老後にお金で苦労しない人は、健康のために、コンビニ弁当やファストフードばかりに頼らず、多少高くても体に良いものを選んで食べています。若いうちから健康にお金を使うことが、将来への投資になると知っているからです。
年をとって医療や介護にお金がかかる暮らしと、元気に働いて収入を得られる暮らし。どちらが得かは、言うまでもありません。日々の食事に気を使うことは、少しお金がかかっても、長い目で見れば大きなリターンになります。
今日からできること:週に何度かは自炊する。健康診断の結果を見直し、気になる数値があれば早めに手を打つ。
習慣5:ひとりで考え、決められる
「友達を作るな」という意味ではありません。お金で苦労しない人は、周りと違う考え方をし、周りと違う行動をとることを恐れません。
「変わり者だ」「付き合いが悪い」と言われることもあるかもしれません。それでも、世の中にひとりでも理解者がいれば十分です。何をするにも誰かと一緒でないと動けない人は、お金についても周りに流されやすくなります。みんなが買っているから買う、みんなが売っているから売る。株で負けるのも、たいていこのパターンです(「株の失敗談に学ぶ、初心者がやりがちな6つの失敗パターン」)。
自分に正直に、そして人への思いやりを持って行動すれば、たとえひとりの時間が多くても、惨めになることはありません。「最悪ひとりでも大丈夫」と思える強さは、これからの時代、とても大切な心構えです。
今日からできること:お金に関わる大きな決断(保険、ローン、投資)は、人に勧められたその場では決めず、一晩おいて自分で考える。
まとめ
老後にお金で苦労しない人が普段やっている習慣は、次の5つです。
- 自分の暮らしを「一歩引いて」見る
- お金の話から逃げない
- 本を買って読む(自分に投資する)
- 食べるものに気を使う
- ひとりで考え、決められる
どれも、特別な才能やお金がなくても、今日から始められることばかりです。人生の後半を豊かにする考え方は「50歳からの生き方|人生後半を豊かにする6つの条件と、お金の準備」もあわせて読んでみてください。
編集後記
この記事を最初に書いた2019年当時、私は、ここ最近考えていることが、「怖いくらいに当たる」と感じていました。経済を中心とした社会が、私の予想したとおりに変わっていっている、と。
これからは、自分で稼ぐ力を持たないと、惨めな下流老後になることは、目に見えていると、私は見ています。近い将来、ベーシックインカム(政府がすべての国民に、最低限の生活に必要な額の現金を、定期的に支給する政策)が導入され、最低限の生活は保障されるかもしれません。それでも、お金持ち層5%と、貧乏層95%の住み分けが、はっきりした社会になり、居住空間や教育だけでなく、すべてにおいて分断されるだろう。これも、私の見方です。
あなたは、どっちになりたいですか? 私は、5%のお金持ち層になり、95%の貧乏層から、志を持った老若男女を引き上げるビジネスを立ち上げたいと考えています。
2019年の記事にあった、知人のトレーダーの紹介は、今回は載せていません。今回の見直しでは、伝えたかった「習慣」の話に、具体的な行動を加えました。
自分で考え、記録し、確かめる。私が今続けている自動売買の検証も、この記事の習慣2や習慣5と同じ考え方に立っています。検証の様子は「自動売買の概要」にまとめています。
本記事は検証記録であり、投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。
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コメント
こんばんは。初めまして。
永倉さんの仰る通りだと思います。
自分で稼ぐ力を持つことで、
一生涯豊かな心で過ごすことができると思います。
また訪問させていただきます。
takafumi様
初めまして、
コメントありがとうございます
お互い、老後を豊かに生きる為に
情報交換出来たら良いですね、
永倉新一