※出典:教育界の魔法使い
序説
株のスイングトレードで本気で稼ぎたいと考えておられる方、よく聞いて下さい。
何度も言ってるのですが、株で大事なのは「実践」と「検証」です。
例えば、有名な証券アナリストにこれから上がりそうな有望銘柄を教えてもらったり
あるいは、様々なテクニカル分析を駆使して上がりそうな銘柄を選んで投資をしても
結局、最終的には負けてしまいます。
それはなぜか?
答えは、自分でしっかりしたロジック、あるいは根拠を持ってトレードをしていないからです。
投資にはもちろん、運や感性も大事ですが、それだけでは資産を築き得るまでには至りません。
始めの内は何回もチャレンジして、失敗して、改善して、
そして、自分の納得いく手法を構築していきます。
とは言え、実践するにしてもお金が必要ですし、負けたらお金は減ってしまいます。
ここでは、お金を掛けずに、かつ時間かけずに実戦と全く同じ体験ができる方法をお教えします。
それでは最後まで読んでくださいね
準備するもの
1、パソコン
やはり、株式トレードするには「チャート」を見る事は必要です。
練習するにもトレード記録を取る必要があります。
スマホの小さい画面では作業・勉強するのにも限界があります。
2、トレード記録表
※出典:未来科学研究所(永倉新一)
記録表の項目としては
■1日の株価の動き「始値」「終値」など
■さらに大事な項目は値幅です。
前日の「終値」からいくら上げたか、あるいは下げたが分かる数値
この数値がスイングトレードする上では「命」と言えます。
■約定履歴
■資産状況
3、チャート表
特定の銘柄の過去から現在のチャート表です。
現在の株価および値動きを知らない状態で過去のチャートを開き、
つまり、そこからの値動きを予想してシミュレーションして行く勉強法なのです。
※手軽に無料で見れるサイトは「日経新聞社」が公開しているスマートチャート、以下のURLになります
https://www.nikkei.com/markets/chart/#!/0101
上図を使って仮想トレードを行っていきます。
それでは具体的に見ていきます。
仮想トレード1日目
ここでは東証一部上場でも値動きの激しい銘柄、証券番号1435「TATERE」でシミュレーションしていきます。
上図のチャーの画面上で証券番号を入力して、「TATERU」の最新チャートを開きます。
さらに「開始・終了日程」をクリックして※6月24日までと入力します。
※設定す日付は自由に決めて下さい、
現在から3か月ほど遡ってシミュレーションして、現在まで仮想トレードをした後に本番に入っていくのがベターと言えます。
重要なのは6月24日以降の「TATERU」の値動きをあなたは知らい事が大前提です。
そして、ここからが実践スタートです。
現在6月24日夜の想定です。
下図は24日の引け後のチャートとなります。
予約注文を入れます。
まず、トレード記録表に6月24日の株価(始値から終値、全4項目)を入力していきます。
そして、あなたが明日の株価を予想して予約注文を入れると想定します。
ここでは「買い」1,000株、「売り」1,000株を共に「成行注文」で発注を出す事にします。
「予約or決済額」の欄にどのように注文をしたかを書いておきます。赤丸部分
仮想トレード2日目の結果確認
「日経新聞社」スマートチャートの「開始・終了日設定」の「終了日」を6月25日に設定して実行します。
そると、次の日の株価の動きが確認できます。
まずトレード記録表に「始値」から「終値」の4種類の価格を入力します。
すると、予め計算式を入れておいた「前終」→「始」から「前終」→「終」までの5種類の「値幅額」が明示されます。
この5種類の値が極めて重要になって来ます。
同時に上図、右端の赤丸(横長)で囲ってある項目を入力、及び自動表示されるのですが、それぞれの内容を説明をしますね、
「建区分」・・・保有している株が「買い建て」なのか「売り建て」なのか、()内は建日、すなわち約定日、保有初日と言うこと。ご自身で入力してください。
「建単価」・・・株が約定した時の価格、ここでは成り注文でしたので始値の171円になります。ご自身で入力してください。
「枚数」・・・保有している株の枚数。ご自身で入力してください。
「損益」・・・「建玉」ごとに見たその日の損益金額、自動表示。
「予約or決済金額」・・・「予約」は保有株についてその日の予約注文の設定金額、「決済金額」は保有株が売買成立した時の約定金額
「〇〇〇/△△△」なら、〇〇〇は予約指値金額、△△△は予約逆指値金額
なので、6月25日の記録表を解説すると
「買い」と「売り」両方とも1,000枚を「始値」の171円で約定し現在保有しています。
当然ながら損益は0円。
そして「買い玉」には「終」価格に対して10円高い186円の「指値売り」さらに「終」価格に対して5円安い171円で「逆指値売り」の注文を出したと言うことを想定して記載をしています。
「売り玉」には上記と同じ条件で166円の「指値買い」さらに181円の「逆指値買い」の注文を出したと想定しています。
最後に、明日の予約注文として「新たに買いと売りをそれぞれ成行で注文をした」と言う想定で赤丸部分「買成、売成」と記載しておきます。
仮想トレード3日目の結果確認
「日経新聞社」スマートチャートの「開始・終了日設定」の「終了日」を6月26日に設定して実行します。
前日と同じように、「始値」から順に株価を入力していきます。
そして、「建区分」、「建単価」、「枚数」を入力していきます。
本日6月26日の値動きから
「6/25買玉」が171円の逆指値で約定しています。
これはいわゆる「損切」と言うやつです。
しかし、同じく「6/25売玉」が166円の指値で約定しています。
それぞれ、「買玉」はプラマイ0円、「売玉」は5,000円の利益になります。
※分かりやすいように「売り」で約定すれば青塗り、「買い」で約定すれば赤塗りをしています。
さらに右端の3つの項目を説明します。
「決済収支」・・・その日に約定した株の収支を表示します。
「保有株収支」・・・その日時点で保有している株の収支を表示しています。
「トータル収支」・・・トレードを始めてからトータルの収支を表示しています。
この銘柄のトレードを始めてから利益が出ているのか、損しているのか、明確な損益が分かります。
この3項目は計算式が入っているので自動で表示されます。
この日の「決済収支」はプラス5,000円、「持ち株収支」はプラマイ0円、「トータル収支」はプラス5,000円と言う事になります。
さらに、本日6/26に約定した「買玉」と「売玉」にそれぞれ明日の予約注文を設定します。
設定内容は25日に行った内容と同じです。
最後に新たな新規発注を「買い」と「売り」と入れます。
仮想トレード4日目の結果確認
「日経新聞社」スマートチャートの「開始・終了日設定」の「終了日」を6月27日に設定して実行します。
必要な項目を入力していきます。
本日6月27日の株価の動きは比較的鈍く
6/26の「売玉」が170円の逆指値で約定したのみに留まってしまいました。
なのでトータル収支はプラス2,000円と前日から3,000円減らしてしまいました。
そして、本日も同じく予約注文を出します。
仮想トレード5日目の結果確認
「日経新聞社」スマートチャートの「開始・終了日設定」の「終了日」を6月28日に設定して実行します。
必要項目を入力します。
本日6月28日の値動きは非常に鈍く、新たな6/28の「買い」と「売り」の玉が2つ増えただけで、昨日設定した注文はどれも約定しませんでした。
粛々と作業を進めていきます。
明日の注文を設定します。
基本、古い玉から設定していきます。
注文価格は利益を取る「指値額」設定を10円づつ幅を広げて設定していきます。
逆に損切の「逆指値」額設定を5円づつ幅を広げて設定します。
※この注文額設定についてはトレードに勝つか負けるかを分ける非常に大事な決断になります。
ここでは練習方法についてフォーカスしていますので、金額設定の根拠については別記事にて解説をさせて頂きます。
仮想トレード6日目の結果確認と検証
週が変わって月曜日になりましたので「日経新聞社」スマートチャートの「開始・終了日設定」の「終了日」を7月1日に設定して実行します。
この日、7月1日は大きく株価が上がりました。
指値で設定した10円、20円幅を超えて、前日終値の25円高でスタートしました。
「買玉」について、「古い2つの玉」については指値設定額を超えて寄り付いてますので、「始値」の192円で約定しています。
一番新しい「6/28の玉」については指値の197円で約定した事になります。
「売玉」はと言うと、逆指値額を寄り付きで大きく超えてしまっているので、残念ながら「2つの玉」とも「始値」の192円で約定してしまいます。
結果は「決済収支」がプラス25,000円の、「トータル収支」で32,000円の利益となりました。
利益が出た要因は6月27日に「買玉」が約定されず残り、翌日に大きく株価が上がった事でした。
因みに、ここで利益額の幅を小さく見積もって指値を設定していたら、大きな利益は取れませんでした。
逆にもし株価が大きく下げていたら、大きく損失を出していたでしょう。
これも「実践」をしてから初めて分かる事です。
※出典:元証券マンのおっさんが株で這い上がる
いかがですが?
トレードのシミュレーション(株の勉強方法)については分かりましたでしょうか?
大事なのはここからしっかりと検証を行う事です。
今回はたまたま利益が出ていますが、
続けていけば、損失を出す事もあります。
その時に、「指値」設定額は正しかったのか、同じく「逆指値(損切)」の設定額は正しかったのかを検証してください。
そして、設定額を色々試してみて、一番利益が出せる設定額はいくらなのか、
過去のチャートも見ながら「前終」→「高」から「前終」→「低」の値を確認しながら再度シミュレーションを行ってほしいのです。
この練習を繰り返せば、チャートを見れば「売買方法」、「注文設定金額」などがだいたい予想できるようになります。
そうなれば、着実に資産を築く事が可能になります。
まとめ
スイングトレードに限らず、株式投資で勝つためには徹底的に勉強をする必要があります。
闇雲にトレードを行っていても絶対に資産を築く事は出来ません。
巷では、「チャート分析」や「四季報の見方」など様々な勉強方法がありますが、
この永倉流のトレード表を使ってシミュレーションを短期間で行い、株式投資をマスターする方法はあまり教えていません。
大切な事なので何度も言います。
株で資産を築くには「実践」と「検証」を繰り返して、自分に合ったトレード方法を見つけるしかありません。
つまり、この永倉流トレード記録表を使ったシミュレーションを行う事が世界で一番有効な株の勉強方法なのです。
編集後記
株式トレードは非常に奥が深いものです。
仮に私の手法を他の人がそのまま真似て再現できるかと言うと、そうは簡単にいかないものなのです。
それは、選ぶ株価に応じて、どの様な価格設定でどの様な注文を出すかで結果は全く違ってくるからです。
なので「仮説」を立てて「実践」し「検証」作業を何度も何度も行うのです。
そうすればあなたもサラリーマンをしながら株式トレードで億の資産を築く事も夢ではありません。
それではお互い「老後を年金に頼らず豊かに生きる」ように頑張りましょう!
この記事・ブログへの感想・ご意見・相談・お問い合わせはこちらからお願いします。