序説
実際に株式投資をやってみたいけど、「何か怖いと」と漠然と思われているあなた、
株式投資はリスク管理さえできれば立派な資産運用になります。
逆にリスク管理が出来ていなければ、それはギャンブルと同じです
株式投資のリスク管理の一環に「逆指値注文」という注文方法があります。
これは昼間、会社で働いているサラリーマンが株式投資を行う上で非常に大事な方法なので必ず覚えてくださいね、
極端な言い方をすれば「逆指値注文」を知らなければ、恐ろしくて株式投資はやらない方が良いでしょう。
損切り(ロスカット)の重要性
株式投資をする上で「逆指値注文」がリスク管理になると言いましたが、それは「損切り」をうまく使って損失を最小限に抑えると言う事です。
出典:FX攻略.comより
株を購入(エントリー)する場合は、当然その株価は上がると想定してエントリーするわけですが、
時として、予想に反し株価が大きく下げる事があります。
その様な時は、再び上がるまで待つより、最低限の損失(ロス)を覚悟で売ってしまい、損失を確定してしまった方が正解なのです。
それを分かっていても、実際その状況になれば、なかなか売れないものです。
本当に売れないのです。
なぜ売れないか?
それは人間の深層心理に関係しています。
※なぜ「損切り」出来ないか?については以下の記事をご参照ください
その人間の深層心理に関係なく、自動的に損切のラインを決めて予め注文を出し、損切りを確実に履行させる注文方法があります。
それが「逆指値注文」なのです。
「指値注文」と「逆指値注文」の違いとは
まず、基本の注文「指値注文」の復習をします。
「指値 買い注文」の場合
「指定した株価以下になると注文が発動」します。
「指値 売り注文」の場合
「指定した株価以上になると注文が発動」します。
※指値注文についてより詳しくは以下の記事をご参照ください
「成行注文」と「指値注文」を理解しないと、とんでもない事に!
それに対し「逆指値注文」は全く逆の考え方の注文方法です
出典:「カブスル」より
「逆指値 買い注文」の場合
「指定した株価以上になると注文が発動」します。
「逆指値 売り注文」の場合
「指定した株価以下になると注文が発動」します。
「逆指値売り注文」は、損失を最小限に抑える場合に利用します。(損切りなど)
※「逆指値」を活用する上では「売り」の場合が特に重要で必ず活用したい方法になります。
実際の注文の流れ
所有している株、現在値99~100円の株2000株を97円「逆指値(成行売り)」の注文を入れたとします。
実際に証券会社に注文を出す場合は「価格が97円以下になれば成行で執行する」と言う内容で注文を入れます。
「逆指値注文」の場合は最初は板情報には反映されません。
当然ながら、価格が97円以下にならない限り、注文は執行されません。
ここで、別の誰かが6000株の「成行売り」を入れたとします、すると一気に97円まで価格が下がります。
すると設定していた注文が発動します。
97円以下になった時点で「成行売り」注文がされるので、「97円の1000株」と「96円の1000株」を売却したことになります。
この様に逆指値注文は予め設定しておいた価格になって初めて発動する注文なので、板情報を見ていても取引の流れを正確に把握する事は出来ません。
逆指値注文の注意点
今度は所有している株、現在値99~100円の株2000株を97円「逆指値(指値96円売り)」の注文を入れたとします。
先程は「逆指値(成行き売り)」でした。
出典:「IBカレッジ」より
ここでまたしても、急に別の誰かが10000円の「成行売り注文」を入れたとします。
すると図を見て頂ければ分かると思いますが、価格は一気に93円まで下がります。
せっかく97円以下になったら損切のために逆指値を入れていたのに、売られずに所有したままになってしまいました。
もしその後、価格は戻ることなく91円、89円、・・・・70円と下がっていったら損失はどんどん膨らみます。
なるべく注文を出す場合は「逆指値(成行き売り)」にしましょう。
まとめ
以上の様に逆指値とは損失を最小限に抑えたい時(ロスカット)にその効力を発揮します。
しかし、あまり出来高(売買取引量)の少ない銘柄だとロスカットが上手くできない時があるので、
注文するときは「逆指値(成行き売り)」で注文がベターです。
成行注文の方が指値注文より、売買成立においては優先されます。
■現在より高い株価で「利益を確定」したい! ⇒ 指値 売り注文
■現在より安い株価になったら「損切り」したい! ⇒ 逆指値 売り注文
■現在より「安い株価」になったら買いたい! ⇒ 指値 買い注文
■株価の「上昇局面」で買いたい! ⇒ 逆指値 買い注文
編集後記
現在の証券会社は様々な注文方法に対応しており、今では「逆指値注文」も当たり前になって来ましたが、以前は株式の売買はプロのトレーダーにお任せと言うパターンが多く、あまり一般的ではありませんでした。
証券会社によって注文方法はかなり複雑に分かりにくくなってきています。
今私が利用している証券会社はライブスター証券ですが、もちろん逆指値注文もでき、損失を最小限に抑えるさらに進んだ注文方法も備わっています。
手数料も最安値で一押しの証券会社です。
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