2019年5月23日 加筆・修正
序説
我々が普段使っているお金の正体って何でしょうか?
お金ってよく「信用」とか「物事の価値基準」とか言われます。
でも、お金の本当の正体を知っている人は少ないのです。
私たちは普段、仕事をしてお金を稼ぐ事を義務の様に思って、好きでもない事を必死にやっています。
お金自体に何か、万能の力を秘めた特別な物の様に感じいる人も多いのではないでしょうか、
しかし、お金の本当の正体を知れば、いかにお金自体には価値がなく、お金に執着する事が虚しい事かが分かります。
それでは、まずお金の正体を知って、お金を稼ぐ意味を考えてみましょう!
お金の正体とは?
ズバリ、答えを言います。
お金とは、※「債務と債権の記録」というのが真実をついたお金の正体になります。
そして、私たちが一般にお金と言っている1万円札は国(日銀)が発行する「借用証書」と言う事になります。
※三橋貴明氏説
発行元、つまりは債務者は「国」であり、債権者は借用証(お金)を持っている国民、あるいは企業になります。
国が発行する借用証書は当然、国が潰れないかぎり返済の保証が担保されている訳ですから、私たちは日本国という信頼に基づいた借用証書を使って毎日経済活動を行っている訳です。
その借用証書は一般的に「お金」と呼ばれ、便宜上、現金と銀行預金に分けて使用されます。
ちなみに、電子マネーやポイントカードなどは全てお金の価値基準をベースに交換されるものですから、お金を便利に使用するツールに過ぎず、それ自体が新たな価値を生み出す事はありません。
※翻って仮想通貨は、その信用が国の発行するお金に裏付けさている訳ではないので上記の価値媒体とは一線を画しています。
それともう一つの大事な定義は、私たちが国に治める税金はお金「円」で納める必要があります。
つまり、日本という「国家」が存在し、その国家が税金を徴収する権利を有する限り、お金が価値を失う事は無いと言う事になります。
お金はどうやって生まれるのか
皆さんはお金がいつ生まれて、どうやって増えて来たか不思議に思ったことは無いですか?
例えば、企業が設備投資を行う時、銀行からお金を融資してもらいます。
その金って私たちの預金から融通していると思っていませんか?
私はずっと、そう思っていました
しかし、それは間違いと分かりました。
お金は銀行が行う「信用創造」によって生まれます。
※詳しくは下記、「お金が生まれる(銀行の儲けのカラクリ)」記事を参考にしてください。
「銀行で誰かがお金を借りた時、新たにお金が生まれる」という仕組みなのです。
つまり、誰かが(会社が)借金を沢山すればするほど、新たにお金が生まれ、市場にお金が流通します。
もっと言うと皆がお金を借りずに、今までの借金を全て返済してしまうと、市場からお金が消えてしまいます。
簿記の知識がある人は分かると思うのですが、会計は全てバランスシートで表す事が出来ます。
以下は銀行のバランスシートですが、お金が生まれる過程が分かります。
※出典:暮らしの経済手帳
どうですか?
今までの、私の認識では、銀行は銀行の資本金、あるいは私たちの預金からお金を貸して金利で儲けていたと思っていました。
つまり、資本金(仮に1億円)からA社に1000万円を融資したわけですから、本来銀行の資産は残った現金9000万円と貸付金の1000万円で資本金1億円と帳尻が合うはずです。
しかし、銀行は資産である現金1億円には手を付けず、貸し付けた相手の預金通帳に1000万円と記帳するだけで新たにお金を生み出すわけです。
まるで打ち出の小槌を持っているかのように、
私たちは銀行からお金を借りる時、土地など担保を差し出し、返さなければ、担保を取られ、さらには連帯保証人にまでその返済を迫られます。
しかし、銀行は何も無いところからお金を生み出し、中小企業の経営者を何人も自殺に追いやり、自分たちは国民の税金でのうのうと生き延びている訳です。
国の借金とは?
※出典:中日新聞
では、前述を踏まえて「国の借金1千兆円」とはどういうことでしょうか?
先程の「信用創造」の話から言うと
政府は国民の資産があるから国債を発行できるという訳ではありません。
政府が国債を発行するから国民の資産が増えるのです。
それと、日本(政府)の財政赤字「1千兆円」は自国通貨(円建て)と言う事を理解しないといけません。
つまり、政府(日本国)は、その自国通貨を発行する権利を持っている限り、「借金を返せなくなる(デフォルトする)ことは、事実上あり得ない」というロジックが成立します。
では、デフォルト(債務不履行)しないのであれば、国はもっと国債を発行してお金をばら撒けば、国民全員がは豊かに暮らせるはずではないか?
と聞こえて来そうです。
論理的にはそうなのですが、そうならないのがこれもまた現実なのです。
仮に金を100兆円市場にばらまいても、それを消費する供給が追い付きません。
もう一つ、お金が市場に一気に流れれば金の価値は下がって※ハイパーインフレが起こる可能性があります。
※ハイパーインフレについては以下の記事をご参照ください
現在、国の借金1千兆円と言われています。
それはすなわち民間の資産となっているはずです。
ところが実際はどうか?
それら(お金)が市場に回らず、民間の貯蓄であったり、超優良企業の莫大な利益内部留保となっています。
ドロドロと体内に滞留して心筋梗塞を起こしそうになっていると言う事が現在の日本の経済状況なのです。
現在の日本のってデフレ?インフレ?
※出典:資産形成.com
ではなぜ、一部の日本国民や企業はお金持ちなのにお金を使わないのでしょか?
答えは日本が未だデフレから脱却できていないからです。
つまり、国民も企業も投資するより、現金で持っている方が得をする、言い換えると損をしたくないと思っているからです。
しかし、以前にも言いましたが、少しづつ日本もインフレへと舵を切り始めています。
様々な食品価格が上がり、税金も上がり、最低賃金も上がってきています。
しかし、無能な政府は市場にお金が回らない事を景気のせいに、さらに国債を発行し続け、増税までしようとしています。
すると、どうなるか?
人々は将来が不安のまま、お金を使わずに貯めこみます。
そしてある時期に「堤防が決壊して一気に水が流れ込んで来る」ようにお金が市場に流れ出し、
すなわち急激なインフレが起こるのではないでしょうか、
そうなると、お金持ち、特に銀行預金やタンス預金しかない人は悲惨です。
生命保険会社が販売している積立型終身保険なども屁のツッパリにもなりません。
少しでも株や債券、外貨などに交換しておくべきです。
私たちは今、正に時代の変革期の中を生きてます。
なのに未だに、私たちは毎日、汗水流して、将来価値が下がる政府の「借用証書」を受け取って喜んでいるのです。
大事な事はお金を稼ぐ事ではなく、「それをどのように使って社会に貢献していくか」です。
つまり、お金なんてものは楽してがっつり稼いで、社会に役に立つ使い方をする。
それが本来の人間としての仕事であり、社会活動であると思います。
まとめ
お金とは、欲しいものを何でも買える万能な価値ではありません。
国の信用を元に発行している借用証書をその国が潰れない事を前提に使っていると言う事なのです。
国の借金(国債発行)が増えれば増えるほど、国民の資産は増えていきます。
国民の資産は増えていく一方なのに、多くの国民が貧乏なのは
「一部の金持ちや優良企業がお金を貯めこんでいるから」です。
お金の真実を知らなければ、社会の仕組みに組み込まれて一生貧乏のまま終わります。
それで本人が幸せと思うならそれでいいでしょう。
でも、少しでも人と違う生き方をして豊かな人生を送りたいと思うなら、少しでも早く行動を起こした方が良いです。
投資という生き方を選んだ方が良いです。
編集後記
私は現在サラリーマンをしながら、投資を行っています。
約25年くらいから始め、投資と呼ばれるものはほぼ全て経験しました。
時代と共に、有効な投資法も変化していきます。
ハッキリ申し上げて、今から日本の将来を期待して長期投資を行う事は難しいでしょう。
それでも、5年あれば億の資産を築く事も可能です。
しかし、巷の「誰でも簡単に稼げる」系の情報商材には騙されないで下さい。
稼ぐにはそれなりの勉強と努力は必要です。
これからもっと、本当に有益な情報を発信していきます。
いずれ具体的に方法を共有していきますので、それまで懲りずについて来てくださいね。
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