皆さんは、これまで生きて来た中で、
何度か運命の分かれ道と言われるような人生の岐路に立った事があると思います。
進学、就職、結婚、転職、離婚、マイホームの購入など、
このような一大決心を必要とするような場面に出会した時、
一度は誰かに相談したくなるものですよね。
しかし、敢えて言います。
決断しなければならない事が重要であればある程、人には相談しない方が良いです。
少し、私が経験した話をさせてください。
その時、私は人生の岐路に立っていました。それは「転職」でした。
私が「転職」を考えた理由には2つありました。
1,仕事に誇りが持てなかった事
違法な事をしている訳では無かったのですが、云わばグレーな部分が多く、子供や友達に胸を張って語れなかったのです。
2,仕事の業態、社長の方向性(先見の明)に将来性を見出だせなかった事
映像ソフトを販売していたのですが、時代は正にDVDからネット配信に変わりつつありました。
このままでは業界は廃れるばかりで、何か手を打たなければ会社は潰れてしまうと思っていました。
当時の私には4つの選択肢がありました。
1,新しい事業を提案し売上を回復させて会社に留まる事
2,当時のお客さん(資金力がありプライベートも相談できる人)に会社(社員も含めて)を譲渡して規模を拡大させつつ業務を継続させる事
3,転職する事
4,何もせず、ただ潰れるのを待つ事
その時、私は悩みに悩んだあげくに何故か、生命保険の営業担当者に相談をしました。
その方は真剣に相談にのってくれて自分の会社(保険会社)に来るようにとまで言ってくれました。
今思えば、なぜ私は保険の営業マンに相談したのでしょうか?
それは顔の広い保険の営業マンなら何処か良い所を紹介してくれるのではないか、という期待があったのかもしれません。
保険の営業マンはというと、私の親戚、知人の人脈を保険契約のアテにしようという打算があったのではないでしょうか。
少し穿った見方かもしれませんが、それぞれにそれぞれの思惑があったような気がきます。
結局は3の「転職」を決断する事になりました。
それは当時、私にとって大きな決断でしたが、今となっては全く後悔はしていません。
保険の営業マンに相談した時、私に中では既に答え決まっていました。
相談するふりをして、自分の意見に同調してもらいたいだけだったのです。
もしその時、安易な気持ちで保険会社に就職をしていたら、後になってうまくいかなかった時、きっとその人のせいにしていたでしょう。
ならば自分で決断して自分のせいにした方が潔いではありませんか。
私の好きな言葉があります。
「何かを選択しなければならない時、どっちが正しいかではなく、選んだ方が正しいのだ」 出所不明
「時は偉大な作家である、常に最高の結末を書き上げる」チャールズ・チャップリン
何かを決断しなければならない時、どうしても不安に押し潰されそうになった時、
まず自分に問いかけてください。
「何をやりたいのか、何になりたいのか」
自分の事を最優先に判断して下さい。
それが答えなのです。正しい選択肢なのです。
家族のためとか、他人のために自分を犠牲にする事は巡り巡って最終的に家族に、他人に負担をかける事になります。
「欲求」こそ世の中で唯一確かなものなのです。
変な意味ではなく、自分の思うままに、
他人の言う事なんかに耳をかさなくてもいいのです。
自分を信じて、ひたすら前へ突き進めば最終的に周りも豊かになるのではないでしょうか。